今回はFireタブレットとお手持ちのスマートフォン間でアレクサを使用し、音声・ビデオ通話を行う方法についてまとめてみました。
EchoShowやEchoDotでおなじみのアレクサのコミュニケーション機能を使用しての音声・ビデオ通話ですが、Fireタブレットでもほぼ同じようにこの機能を利用することができます。
今回はFireタブレット⇔スマホ間の通話をメインに解説していきますが、EchoShowシリーズを使っての通話にも少しだけ触れたいと思います。

アレクサを使えばZoomやSkypeなど専用のビデオ通話アプリを個別にインストールしなくても簡単にビデオ通話を楽しむことができます。
Alexaコール 音声・ビデオ通話とは

Amazon独自の音声認識アプリ『アレクサ』を使っての音声通話やビデオ通話の機能です。Amazonデバイスには標準で準備されている機能で、『アレクサ、○○に電話して!』と声だけで操作する音声アシスト機能が便利です。
EchoShowシリーズで使われることが多い機能ですが、FireタブレットでもAlexaアプリを使えば利用することができます。
インターネット回線を使用しての通信・通話であるため、LINEなどと同じように電話代は一切かかりません。
Alexaアプリを準備・設定する
『アレクサ』を使用して音声・ビデオ通話を行う前に準備として、Fireタブレットとスマホの両方に『Alexaアプリ』を準備・設定をしておく必要があります。
Fireタブレットには購入時から標準で『Alexaアプリ』がインストールされていますが、スマホ側では別途アプリをインストールする必要があります。
通話・ビデオ通話を行う前にFireタブレット側とスマホ側でそれぞれちょっとした準備が必要となるので解説していきます。
スマホ側の準備と設定
まずはスマホに事前に『Alexaアプリ』をダウンロードしておきます。iPhonならAppストアから、AndoroidならGooglePlayストアからそれぞれ『Alexaアプリ』を検索すれば、ダウンロードできます。
ダウンロードし終わったら、アプリを起動し案内に沿って設定を行っていきます。最初にプロフィールの登録と電話番号の設定が求められるので、自分の名前(ニックネーム)と携帯電話の番号を入力し、SMS認証で確認・登録を行います。
次に「AmazonAlexaに連絡先へのアクセスを許可しますか?」との、ポップアップが画面が表示されますがこちらは用途に合わせて設定して下さい。

「許可」を選択すれば電話帳を読み込み他のアレクサユーザーの連絡先へも通話を行うことができるようになりますが、「許可しない」でも特に問題はなく、後ほど個別に連絡先を追加していくことも可能です。
以上で、スマホ側の準備は完了です。

他の連絡先に通話をするときには注意点もあるので、自宅のFireタブレットとの通話がメインであれば「許可しない」を選んだ方が無難です。
Fireタブレット側の準備と設定
前述のとおりFireタブレットには標準で『Alexaアプリ』が準備されているため、アプリのインストールは必要ありません。
万が一アプリが最新ではない場合不具合が生じる可能性もありますので、その際はAppストアにてアプリのアップデートを行って下さい。
あとは連絡先へのアクセス確認をスマホと同様に「許可する」かどうか選択して完了です。
スマホからFireタブレットに電話をかける
通話方法についてはアプリから手動で行う方法と音声アシスト機能で行う方法の2通りのやり方があります解説。
アプリから手動で行う方法
①Alexaアプリを開き、下部メニューの「連絡」をタップします。
②コミュニケーションスキルの一覧が表示されるので、「通話(コール)」をタップ。
③「自分の連絡先」もしくは「すべてのデバイス」をタップして通話を開始します。
音声アシスト機能を使う場合
Alexaアプリを開き、ホーム画面で「アレクサ、○○に電話をかけて!」、「アレクサ、○○に連絡して!」と声を掛けましょう。音声がうまく認識されれば通話が開始されます。
Fireタブレットを指定して通話するには『Showモード』にしておく必要がある
ここで注意点が一つあります。スマホからFireタブレットへ通話を行う場合、仕様上Fireタブレットが『Showモード』の状態でなければ、Fireタブレットを端末指定して通話することができないという点です。
つまり、アカウント内でFireタブレット、EchoShow、EchoDotなど複数の端末を所持している場合、上記のやり方ではすべてのデバイスに対して通話コールが送信されてしまいます。
連絡先一覧には、Fireタブレット端末が選択できるようになってはいるのですが、Fireタブレット側が『Showモード』の状態でなければ、通話を個別に着信することができません。

Fireタブレット側が『Showモード』の状態になってさえいれば音声アシストで、「アレクサ、〇〇のFireに電話して!」などとデバイス名を指定してコールすることも可能です。
Fireタブレットからスマホへ電話をかける
アプリから手動で行う方法
①Alexaアプリを開き、下部メニューの「連絡」をタップします。
②コミュニケーションスキルの一覧が表示されるので、「通話(コール)」をタップ
③「自分の連絡先」もしくは「すべてのデバイス」をタップして通話を開始します。
音声アシスト機能を使う場合
ホーム画面で「アレクサ、○○に電話をかけて!」、「アレクサ、○○に連絡して!」と声を掛けましょう。音声がうまく認識されれば通話が開始されます。
EchoShowやEchoDotと通話する
補足としてFireHDタブレット⇔EchoShow・EchoDot間の通話方法についても触れていきたいと思います。
やり方としてはFireタブレット⇔スマホ間の通話と同じように、Alexaアプリの連絡先からEchoShow・EchoDotの端末を選択してコールする方法と音声アシスト機能を使用する方法とがあります。
デバイスの数が増えてくると、「自分の連絡先」や「すべてのデバイス」を選択してコールするよりも、個別のデバイス名を選択し通話する機会が出てくるので、デバイス名を事前に呼びやすくわかりやすい名前に変更しておくことをおススメします。
事前にデバイスに名前を付けておく
Fireタブレットの他にEchoShowやEchoDotなど、デバイスを複数台所持している場合、音声アシストを使用する際に混同しないで済みます。デバイス名はできるだけ発声しやすくアレクサに認識されやすい名前に設定しておきましょう。
「キッチン」、「リビング」、「子供部屋」など、デバイスが置いてある部屋毎に名前を付けるのもわかりやすいです。

【Fireタブレットの端末名を変更する方法】
アプリ「設定」を開く ⇒ 「端末オプション」を選択 ⇒ 「端末名を変更」でFireタブレットの名前を変更する。
【EchoShowの端末名を変更する方法】
〇EchoShow本体から変更する場合
画面上から下へスワイプしメニューを呼び出す ⇒ 「設定」アイコンをタップ
⇒「デバイスオプション」を選択 ⇒「デバイス名」を選択しEchoshowの名前を変更する。
〇スマホのAlexaアプリから変更する場合
Alexaアプリを起動 ⇒ 「すべてのデバイス」をタップ ⇒ 「設定(歯車マーク)」をタップ
⇒ 端末名が一番上に表示されているので「名前を編集」をタップし名前を変更する。
アレクサで他の連絡先に通話する時の注意点
最後に連絡先に登録されている、他人のアカウントに通話する際の注意点について説明したいと思います。
アレクサを使用しての通話・ビデオ通話において結構ここが重要な点だったりします。
自分のアカウントである自宅のアレクサデバイスに通話する場合、上述したように「キッチン」、「リビング」など個別に端末を指定して、通話することが可能ですが、他人の連絡先アカウントに通話する場合はそれができないどころか、他人が所有するアレクサデバイスすべてに着信してしまうことになるのです。
これって注意しないとけっこう恐ろしい…。
例えば、「友人の部屋」のEchoShowに通話を試みるとして、万が一友人宅で同アカウントで複数のアレクサデバイスがあった場合…。EchoShow、EchoDot、Fireタブレットなどすべて「友人の部屋」だけで完結していればいいのですが、「両親の部屋」や「リビング」にもそれぞれEchoShowなどのデバイスがあった場合、それらすべてに「通話コール」や「呼び出し」が着信してしまうのです。
これはAlexaコールの仕様ですので変更のしようがありません。これではもはやプライバシーなどあったものではないですね。
逆に着信する側でも受信設定を行っておくなど、プライバシー対策をしっかり行っておく必要があると言えます。

こういった理由からAlexaコールは他人の連絡先へ使うよりも、外出先から自宅への連絡や家庭内に端末を複数設置して内線として使うのがススメです。
まとめ
FireHDタブレットでもAlexaアプリの通話機能を使えばEchoShowのように簡単に通話・ビデオ通話ができることが分ったと思います。
パソコンのビデオ通話と違い、通話中に好きな場所に持ち運べるというタブレット独自のメリットもあります。
一方『Showモード』状態でなければ、EchoShowのように端末を指定しての通話ができないというデメリットもありますが、これは常日頃から充電スタンド等を利用してアレクサを『Showモード』でスタンバイしているならある程度問題ないかと思います。
アレクサでの通話は多少クセもありますが、ZOOMやSkypeと違いかなり気軽使用できるのでぜひ活用して見て下さい。
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