『Showモード』とは、EchoShowのようにFireHDタブレットを音声操作をメインとしたスマートディスプレイとして使う機能です。
Showモードとアレクサハンズフリーモードを併用することで、EchoShowとほぼ同じよう使うことができ、時計や天気、ニュースなどの情報をディスプレイ上に表示させるとともに、音声アシスト機能により声だけで様々な操作をすることが可能です。

EchoShowとすべて同じとまではいきませんが、ほぼ同じように使用することが可能です。
ちなみにFireHDタブレットでShowモードを使うのであれば、専用ワイヤレス充電スタンドに対応しているFireHD8PlusとFireHD10Plusがおススメです。充電スタンドに置くと自動でShowモードに切り替わります。
FireHD10Plusの専用ワイヤレス充電スタンドは一時期不具合のため販売中止となっていましたが、現在は販売が再開されました。
代用品もあるので詳しくは下記の記事をご参考下さい。
Showモードとは
Showモードの画面

『Showモード』にすると普段のタブレットモードから「全画面モード」という専用画面に切り替わります。
Alexaによる音声操作がメインで、見た目としてはEchoShowの画面とほぼ同じです。
画面内にはスマートディスプレイのように時計や天気、時事ニュースなどの情報がスライドショー形式で随時切り替わります。また、壁紙に写真を設定すればデジタルフォトフレームのように使うこともできます。
FireタブレットでShowモードが使える機種は
現在Amazonで販売されているFireタブレットの中で『Showモード』が使える端末は以下の通りです。
- FireHD10(第7世代)タブレット(ソフトウェアバージョン5.5.0.0以降)
- FireHD8(第8世代)タブレット(ソフトウェアバージョン6.3.1.0以降)
- FireHD10(第9世代)タブレット(ソフトウェアバージョン7.3.1.1以降)
- FireHD8 or 8Plus(第10世代)タブレット(ソフトウェアバージョン7.3.1.4以降)
- FireHD10 or 10Plus(第11世代)タブレット(ソフトウェアバージョン7.3.1.8以降)
Showモードへ切り替えるには
Showモードに切り替えるには、タブレット画面の上部から下へ向かってスワイプし、メニュー右上のShowモードへ切り替えるトグルスイッチをオンにします。または、音声アシストで「アレクサ、Showモードに切り替えて」と話しかけます。

Showモードを無効にするには、同じくタブレット画面の上部から下へスワイプし、トグルスイッチをオフにするか、「アレクサ、Showモードをオフにして」と話しかけます。
Showモード中の画面スリープについて
Showモード中の画面は仕様上、充電中以外は一定の時間(約5分)が経過するとスリープ状態になり画面が消灯してしまいます。
EchoShowのように常時画面を表示させて使いたい場合は、充電コードを差して常に充電状態にしておくか、FireHD8Plus、FireHD10Plusのように専用ワイヤレス充電スタンドを活用することをおススメします。
また、充電中であっても午後22時~午前7時の間は一定の時間が経過すると画面が消灯し強制的にスリープ状態もしくはアビエントクロックの画面(内部的にはスリープ状態と同様)になってしまいます。

この問題を解決するには「開発者オプション」を操作し、「充電中は画面をスリープモードにしない」に設定する以外手段がないようでした。
「設定(歯車マーク)」 → 「端末オプション」 → 「Fireタブレットのバージョン情報」 → 「シリアル番号」の項目を複数回タップすると端末オプションのメニュー内に「開発者オプション」の項目が表示されます。

※Showモード中のスリープに関しては、FireHDタブレット端末やソフトウェアのバージョンによって違いがあるかもしれません。現在私が所持しているFireHD8(第10世代)、FireHD10Plus(第11世代)ではこれらの事象が確認できました。
Showモードでできること
EchowShowとも共通していますが『Showモード』では以下のような機能を使うことができます。
- Alexaコミュニケーションによる通話やメッセージの送信
- フラッシュニュースの表示
- アラーム・タイマー・リマインダーの使用
- Amazonミュージックの再生・歌詞の表示
- プライムビデオの再生
- スマートホーム機能
- AmazonPhotosにアップロードされた写真のスライドショー表示
- その他スキルを追加することで様々な機能が利用できる
以下、簡単に内容を見ていきます。
Alexaコミュニケーション
『Showモード』のAlexaを使用して音声による呼びかけだけで、通話、ビデオ通話、メッセージの送信などが可能となる機能です。
やり取りできる端末は、Fireタブレット、EchoShow、EchoDot、Alexaアプリが入ったスマートフォン等です。同じアカウント内の端末はもちろんのこと、連絡先を取り込めば他の人のアレクサデバイスともややり取りすることができます。
最も一般的なのが端末間の通話・ビデオ通話ですが、それ以外にもユニークなコミュニケーション機能が用意されています。
- コール…任意の端末を指定して、音声・ビデオ通話を行います。相手方にコールが送信され、相手方が着信を許可すれば、通話が開始されます。イメージとしては電話のような機能です。
- メッセージ…任意の端末を指定して、文字によるメッセージを送信します。イメージとしてはLINEのメッセージトークやチャットのような使い方です。
- 呼びかけ…任意の端末を指定して、相手の着信許可を待たずに一方的に話しかけることができます。EchoShowのようなカメラ付きの端末へ呼びかけた場合、自動的にカメラ映像に切り替わるので、外出先から呼びかけ機能を使って自宅の見守りカメラのような使い方もできます。
- アナウンス…任意の端末を指定して、音声メッセージを残します。
使い方としては「アレクサ、○○にコールして!」、「アレクサ、○○に呼びかけて!」など、音声認識による使用が便利ですが、下の画像のようにAlexaアプリを起動し、連絡メニューを呼び出して使用することもできます。

使ってみてわかったのですが割とクセのある仕様になっていますので、詳細は下記の記事を参照してください。
フラッシュニュースの表示
Showモード中はスライドショーのように画面に様々な情報を表示させることが可能です。

時事ニュース、天気予報、スポーツの試合結果、最近再生した音楽、Alexaスキルのヒント等いろいろありますが、興味のないコンテンツは非表示にできるので設定を変更しておきましょう。
「設定(歯車マーク)」 → 「Showモード」 → 「ホーム画面」 → 「ホーム画面のコンテンツ」で詳細を選択する。
アラーム・タイマー・リマインダーの使用
時間を指定して目覚ましアラームやタイマーを設定することが可能です。実はこれが一番使いやすい機能だったりします。料理の最中で手がふさがっているときなど声だけでタイマーセットできるのは使いやすいです。
リマインダーは予定を指定した日時なったらアラームなどで通知を出してくれる機能です。こちらもShowモード中のタブレットに話しかけるだけで、リマインダーに予定をセットすることができます。
Amazonミュージックの再生・歌詞の表示

「アレクサ○○をかけて!」と呼びかけるだけで、AmazonMusic内から聞きたい曲を即座に再生することができます。
曲によっては画面に歌詞が表示される曲もあります。
プライムビデオの再生

プライムビデオの再生も音声アシストで操作可能です。「アレクサ、〇〇を再生して!」と作品名を呼びかけるだけで、すぐにプライムビデオ内の動画作品を再生することが可能です。
スマートホーム機能
Alexaとスマートホーム対応製品を組み合わせて、自宅をスマートホーム化することができます。
スマートホームとは、家の中の電化製品をインターネットにつなぎ、スマホや音声でコントロールし、より快適な暮らしを実現するものです。
Alexaデバイスはそれらスマートホーム対応製品を管理することができ、例えば「アレクサ、電気をつけて!」、「アレクサ、エアコンを着けて!」など、音声による操作で部屋の電気やエアコンのON・OFFを行ったりできるようになります。
AmazonPhotosにアップロードされた写真のスライドショー表示

Showモード中はAmazonPhotosに保存した写真を背景画像としてスライドショー表示することができます。
表示させる写真はフォルダごとに管理したものを選択して表示することもできますし、選択先をファミリーフォルダに設定すれば、家族で共有することもできます。
画面を常時表示させデジタルフォトフレームのような使い方もできるのでおススメの使い方の一つです。気になる方は下記の記事を参考に試して見てください。
音声のみでAmazonで買い物ができる
「アレクサ、○○を購入して!」と呼びかけるだけで、Amazonで販売されている商品をすぐに購入することができます。
商品の候補が画面に表示されるので、後は「1番の商品を購入して!」など、音声案内に従って商品購入を進めて行ってください。

スキルを追加することで様々な機能が利用できる

アレクサにはスキルと言う機能追加プログラムがあります。
イメージ的にはスマホのアプリ追加のような仕様で、その数は3000種類以上にのぼります。
実用的なスキルから子供向けの遊びなど、実に様々なものがあるのでお気に入りのスキルを追加し使ってみましょう。
「Alexaアプリを起動」 → 「その他」 → 「スキル・ゲーム」を選択。「検索」にて直接お気に入りのスキルを探したり、「カテゴリー」でジャンル別のスキルを探すことができます。あとは追加したいスキルを選んで「開始」をタップすれば完了です。
FireタブレットのShowモードとEchoShowを比較
FireタブレットのShowモードはEchoShowとほぼ同じように使用できますが、本家EchoShowには及ばない部分もデメリットとしてあります。以下、気になる部分をまとめてみました。
マイク感度が低い
FireHDタブレットとEchoShowではマイク感度に大きな差があります。
設置場所にもよると思いますが、私が持っているFireタブレットとEchoShowでは同室内にあるFireHDタブレットよりも隣の部屋に設置しているEchoShowの方が、呼びかけに対して早くかつ正確に反応してくれる場合もあります。
スピーカー性能が低い
音を聴き比べれば一目瞭然ですが、EchoShowの方がスピーカー性能が段違いに良いです。
スピーカー自体の作りもさることながら、EchoShowはパッシブラジエーターを搭載しているため小型の筐体でも低音域の増幅・補強を行うことで迫力のある重低音が楽しめます。
それに比べFireHDタブレットのスピーカーの音質はお世辞にも良いとは言えません。
AmazonMusicやSpotifyなど音楽再生中心の使い方を考えているならFireHDタブレットでは物足りないでしょう。
ウェイクワードが2種類だけ
ウェイクワードとは音声アシスト機能を使う際に端末に呼びかけるワードで、通常は「アレクサ」に設定されています。
EchoShowはこのウェイクワードを設定で「Alexa」、「Amazon]、「Computer」、「Echo」の4種類から選ぶことができますが、Fireタブレットの場合「Alexa」、「Amazon」の2種類のみです。
所有しているアレクサ対応端末が多くなってくると、ウェイクワードが同じだと誤って2台一緒に反応してしまうことがあるため、この差は意外と大きいです。
連続会話ができない
EchoShowは連続でアレクサと会話することができます。
例えば「アレクサ!」と一度声を掛ければアレクサが起動され、以降は次々と連続して会話を継続することができます。
Fireタブレットの場合はこの機能がなく、その都度「アレクサ」とウェイクワードを繰り返し声を掛けて会話をする必要があります。

特に音声アシスト操作やスピーカー機能を重視するならば、EchoShowの方がだんぜん使い勝手がいいです。
まとめ
EchoShowと全く同じとまではいきませんが、FireHDタブレットのShowモードでも十分スマートディスプレイとして使うことができます。
EchoShowと比べマイク感度やスピーカー性能など音声に関する部分がやや劣ってはいるものの、画面も大きく、何より持ち運び可能なのがタブレットならではのメリットでしょう。
すでにEchoShowやEchoDotなどを所有しており、使い方になれている方にとってもまた違った使い方ができるので、FireHDタブレットの『Showモード』はぜひ試していただきたいです。
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